難聴と補聴器の、よくある質問

難聴  補聴器  価格 

Q 難聴にはどのような種類があるのですか?

A 大別すると3つあります。



音声の伝達経路の障害部位によって、難聴名が異なります。
音声の経路は(外耳・中
耳・内耳・聴神経、そして脳)。
伝音難聴(外耳・中耳)は音声を伝達し増幅する経路の障害。
外耳や中耳に障害があり医学的治療が可能とされています。
感音難聴(内耳・聴神経)は音声を感じて分析する経路の障害。
内耳と聴神経に障害があり、医学的治療が困難とされ、年齢と共に聞きづらくなった方が
これに分類されます。
混合難聴は双方の経路の障害。
混合性難聴は2つの経路を併せ
持っています。 

  
Q どのような難聴でも聞こえるようになりますか?
A 補聴器は魔法のようにはいきません。

難聴の種類、聴力レベル、聞き取り能力、環境などによって補聴効果は異なります。
容易に会話ができる人、そうでない人など十人十色です。
また、補聴器の種類、微調整によっても効果が異なるのが現実ですから、聞こえに合
わせて最大限に残っている能力を引き出すことしかできません。
Q 音声は聞こえるのですが言葉の意味が理解できません?
      A  複数の要因が挙げられます。

聴力の程度、言葉の聞き取り能力の程度、聴覚神経などが絡み複雑です。
また、補聴器の性能、フィッティングの問題などが挙げられ、これらの要因によって
は簡単に解決できる場合と困難な場合があります。
 
Q 補聴器装用により聴力低下があると聞いた事がありますが?
       A  通常の使用では考えにくいことです。
年月の経過と伴に難聴の程度は進行します。
これは補聴器によるものではなく、数年ごとにメガネのレンズを交換するのと同様で
す。
ただし、補聴器は聴力低下に合わせて微調整をし直して快適に使用できます。
 
Q 片側だけに補聴器を装用した場合、効果が少ないのですか?
 A 一般的には両耳装用と比較した場合は聞こえは十分ではありません。

状況によって片方だけに装用する場合がありますが、理想は両耳装用です。
静かな場所で、1m程度の音声であれば片耳装用でもある程度は聞き取れますが、騒
音が多くなり、距離が離れると聞き取りは一気に難しくなります。
両耳の聞こえに勝るものはありません。
また、装用しない側が補聴器の音を受け付けなくなる場合が出ると言われています。

Q 補聴器の相談はどのような事をするのですか?
     A 聞こえに関する相談と補聴器の試聴と機種説明になります。

日常生活における聞こえの状態・お悩み・お困りの点・ご要望などを
お伺いし、その後にフィッティングに必要な「聴力測定」と「言葉の 聞き取り能力」の2つを測定します。
それから、測定結果をご説明、適合補聴器を選択し微調整後に試聴。
様々な音源を聞いていただき聞こえ具合を確認。
補聴器の効果を測定機器で確認。
ご要望に応じて最適な補聴器をご提案し、ご相談の流れはここまでです。
購入を希望される方には、耳型をお取りして制作します。
 
Q 補聴器にはどのような種類(形)がありますか?
 A 耳かけ型と耳あな型、そしてポケット型があります。

耳に掛ける耳かけ型は沢山の種類があります。
小さい製品からお取り扱いが容易なサイズ、また、カラーも豊富でご希望に合わせて
お選びいただけます。
耳型をお取りして制作するオーダーメイドの耳あな型は、耳の中にしっかりと納まり
安定感があります。
ほとんど見えないサイズもありますが聴力レベルと耳の形状によっては製作ができな
い場合があります。
耳かけ型
耳あな型
 
Q 小さくお洒落な補聴器が増えているのですか?
      A どんどん小さく素敵な補聴器が多くなっています

技術革新が進んでサイズは小さく、多くのカラーの中からお好きなカラーを選ぶ事が
できるようになりました。
今では小さく目立たず、お洒落な製品が一般的になっています。装用したら見えな
い、手に持ったらお洒落。
 
Q 雑音がしてうるさいと聞きますが本当ですか?
      A    誤解です。

それは雑音ではなく日常生活に必要な音が聞こえているだけです
「補聴器は雑音がうるさい」という方がいますが、雑音と言われる
のは生活音の事です。
鳥のさえずり、エアコンの音、背後から近づいてくる自動車の音な
どは耳の良い人なら誰もが聞こえています。
補聴器を初めて使う人はこれまで聞こえにくかった音が聞こえてくるため、これを雑音と感じてしまいます。

Q どのような機能がありますか?
      A   快適に使用いただくめに複数の機能が装備されています。
 価格毎に機能が異なります。
☆「騒音抑制機能」は騒音がある場所でうるさ過ぎないように抑える。
☆「突発音抑制機能」は衝撃音などを瞬時に抑え耳を守る。
☆「指向性機能」は、騒音の中で会話をしている時に、自分の後方の騒音を抑えて相
手の声を聞きやすくする。 
 
Q 操作がいらない補聴器がありますか?
      A ボリュームが自動調整の補聴器があります。

従来の補聴器はテレビのボリュームと同じように、声の大きさや環境に合わせて頻繁
に音量調整をしなければ快適に使用する事ができませんでした。
取り扱いの全自動補聴器は環境に合わせて聞き取りやすい音量にしてくれるため、う
るさすぎることはなく、こまめな音量調整の負担もありませんので、聞くことに集中
ができます。
 
Q 補聴器の価格帯を教えてください
 A 7万円程度から50万円代まであります

補聴器の価格帯は様々です。
単純に音声を増幅するものから、きめ細かな調整ができ、
言葉や環境を識別、騒音抑制、衝撃音抑制などの機能搭載によって
補聴器の価格が異なります。
また、耳かけ型と耳あな型を比較すると、同じ性能と機能であっても、耳あな型は2割程度高くなります。
 
Q アフターケアーは必要ですか?
       A 必要です。

購入後におつきあいが始まります。
耳の聞こえの状態は十人十色。
快適な聞こえを得るためには、聴力測定、やフィッティン
グ、購入後のアフターサービスが欠かせません。
また、聴力は変動する場合が多く、定期的に聴力測定をしな
がら再調整する事が大切です。
補聴器は精密機械ですからから水や湿気に弱く、汗、湿気の多い場所に置くと劣化につながります。
使用後は汚れをふき取り、ドライケースで乾燥をさせましょう。
そして定期的に専用機器によるクリーニングと真空乾燥を受けることも補聴器を長持
ちさせるポイントです。